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緩くいこうぜ、人生長いんだ。

お前の人生ようやく始まったようなもんじゃん。

【感想】内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

読書
前々から気になっていた本書を読んでみての感想。
自分は内向型でいて良いのだと言ってもらえたようで非常に救われた。
 
本書のメインテーマは、「内向型人間の有用性」である。
内向型人間と聞くと、引きこもり、暗い、コミュ障といった言葉が連想され、ネガティブな印象が付きまとう。
特に、コミュニケーション力や人間力などのいわゆる外向性が重視される昨今であればなおさらだ。
しかし、本書はまさにこの「外向性が重視される世の中」に対抗し、内向型人間の有用性を説いている。
 
本書の中で最も新鮮だったのは、
内向型人間は周囲に対して無関心なのではなく、周囲からの刺激に対して過敏なため、刺激を少なくするために関わらないようにしている
という点である。
この周囲からの刺激への感応度は、生来的に高低があるし、育ってきた環境で変化もするという。
つまり、「内向型人間であるのは個性である」ということだ。
私はこの点に触れて非常に救われたし、大きな気付きを得た。
 
世間的には、内向型人間は劣っているという印象があるのではないだろうか。
内向型人間は、積極的に発言したり、明るくふるまい、外向的であるように訓練される。
そして、自分らしくふるまえずに苦しむか、疲れるか、自分を見失ってしまう。
それは本当に本人、ひいては社会にとって良いことなのだろうか。
 
誰にでも向き不向きがある。
ドラムが得意な人がいれば、ギターが得意な人がいる。
料理を作るのが得意な人がいれば、洗うのが得意な人がいる。
そのように、人それぞれの得意や適正が違うからこそ、社会は成り立っているはずである。
だが、多くの場合、外向性、内向性に関しては外向性が善で内向性が悪のようにとらえる人が多いのではないだろうか。
だからこそ、なるべく外向的になろうと努力、訓練するのではないだろうか。
 
もちろん、仕事や状況によって外向性を身に着けるのは大切だ。
しかし、生まれ持った内向性を捨ててまで外向的になる必要はない。
それは個性であるし、内向性であるからこそ出来ることも沢山あるはずだからだ。
 
本書では、過去の偉人達も実は内向的であったと述べている。
彼らがどの程度内向的であったのかは知らないが、内向的な人間だからこそ出来ることがあると示してくれている。
 
内向型人間は、一つの物事に集中したり、よく考えてから行動したりする傾向がある。
対して外向型人間は、複数の物事を掛け持ち、考えるよりも先に行動する傾向がある。
そして人によりその対象やレベルは様々である。
どちらが良いというものではなく、人それぞれである。
 
現在のように変化が激しく、イノベーションだなんだと言われる世の中では、外向型人間の方が好まれるのかもしれない。
しかし、内向型人間にも出来ることが沢山ある。
人は、一人の中に内向性と外向性両方を兼ね備えている。
そして、日々の生活の中でそのバランスをとっている。
しかし、そのバランスを崩してまで外向的であろうとする必要はない。
大切なのは自分らしく生きられるようにあることである。
日々、自分が生きやすい、動きやすい状態を意識することが大事なのだと思う。

 

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力