緩くいこうぜ、人生長いんだ。

お前の人生ようやく始まったようなもんじゃん。

【感想】アクアマリンの神殿 / 海堂尊

最近は小説ブーム。

ということで、書店で何気なく手に取って海堂尊さんの「アクアマリンの神殿」を読んでみた。

 

一言で感想を言うと、私には良さが分からなかった。

 

 

主人公の佐々木アツシは中学三年生だ。

しかし、実際にはそれよりも多くの歳を重ねている。

彼は中学校に行く傍ら、夜間にある施設で働いている。

それは、人工的な冬眠をするある女性の状態をチェックする仕事だ。

そんな二重生活を送るアツシの前に、性格がきつくて喋ると残念な美少女麻生夏美が現れる。

アツシと彼女は「ドロン同盟」を組み、学校生活を送っていく。

そして徐々にアツシの二重生活の真実と、彼の未来が見えてくる。

 

 

物語の前半はアツシが謎を持った生徒だということをほのめかしながら「ドロン同盟」を中心とした学生生活が描かれている。

後半に入ると徐々にアツシの仕事の内容や過去、成長という面が描かれるようになる。

正直、この二つの内容が全くリンクしていないように感じた。

 

前半部分は、楽しい学生生活の裏にあるアツシの仕事や過去などがちりばめられているので、興味を持って読むことが出来る。

 

しかし、後半になると、それまで出てきたキャラクターはほとんど出てこなくなり、代わりに話の上でしか登場しなかったようなキャラクターがいきなり出てくるようになる。

そして、そのキャラクターが結構重要な立ち位置で話を進めていく。

「こいつ、誰?」

という疑問が多く頭に浮かんでくる。

 

最後の方では、冬眠をする女性、涼子の目覚めのタイミングでアツシの決断が重要な役回りを持っているという事実が明らかになるが、そこまでの話も分かりにくく、そもそも涼子はそれまでほとんど物語に絡んで来ず寝ているだけだったので、その重要性を理解することが出来ない。

 

最後には麻生夏美とアツシがくっつくのだが、それも決定的なシーンがある訳ではなく、なんとなく一緒にいたからくっつきましたという感じで「結局ヒロインは麻生なの?涼子じゃないの?」というもやもやが残った。

 

読みやすいし、言葉遊びなども面白いが、どうにも読んでいてストーリーやキャラクターを理解しづらいと感じた。

 

 

アクアマリンの神殿 (角川文庫)

アクアマリンの神殿 (角川文庫)