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緩くいこうぜ、人生長いんだ。

お前の人生ようやく始まったようなもんじゃん。

【感想】諦める力 / 為末大

読書

元陸上選手の為末大の著書。

 

テーマは「諦める」こと。

 

「諦める」という言葉は一般的にネガティブな意味で使用されているが、為末さんはそれを「自らのおかれた状況を認識し、自らの意志で選択をすること」というポジティブな意味で捉えている。

 

 

日本では、一つのことを続けることが美徳であるとされている。

何かを始めたらそれに集中し、苦労を乗り越えて突き進むことが素晴らしいことだとされている。

確かにそれにより成功する人はいるが、それ以上に成功できずに挫折する人が間違いなく存在する。

 

挫折による責任は誰も負ってくれない。

それまでに費やした時間やコスト、道が閉ざされた後の事に関して、責任を負うのは自分だ。

だからこそ、常に自分や周囲の状況を客観的に分析し、自分が進めない道を諦め、進める道を自らの意志で選択することが重要なのだ。

 

夢も希望もない話だが、陸上競技という厳しい競争の世界で長く過ごし、多くの挫折や成功を経験してきた為末さんだからこそ辿り着いた非常に合理的な思考だ。

 

 

最後に、本書で最も心に響いた文章を載せる。

僕は人生において「ベストの選択」なんていうものはなくて、あるのは「ベターな選択」だけだと思う。誰が見ても「ベスト」と思われる選択肢がどこかにあるわけではなく、他と比べて自分により合う「ベター」なものを選び続けていくうちに「これでいいのだ」という納得感が生まれてくるものだと思う。

 

 ベストを選ぼうとすると膨大な時間と労力がかかる。

にもかかわらず、それがベストかどうかは後になってみないと分からない。

だったら、もっと気楽にベターな選択をしていこう。

最高であることを諦めれば、もっと楽になれる。