緩くいこうぜ、人生長いんだ。

世の中どうでも良いことばかりだよ

【感想】小説 君の名は。 / 新海誠

先日、映画「君の名は。」を観てどうにも釈然としなかったので、小説版を読んだ。 

結果、完全とはいかないが大分釈然としなさは解消されて、良い作品だと思えるようになった。

以下、小説で解消された部分。

 

終わりの弱さ 

映画では、その前の爆発や彗星衝突のシーンと比べてしまったがために弱く思えたが、小説で読むと爽やかでちょっと後に引く新海さんらしい終わり方だった。

 

一葉の「あんた、夢を見ているね」の意味

瀧が入った三葉に向けけた言葉なので、どちらに言っているのか分からなかったが、この時点で一葉は入れ替わりを知っているため、瀧に向けて言った言葉だと解釈出来た。

後、三葉の世界が夢であり、瀧の世界が現実であるという事を暗示している。

 

最後の入れ替わりで、三葉が自分が死んだ記憶を持っている理由

細かい話だが、瀧と三葉の最後の入れ替わりの時系列が気になっていた。

入れ替わりの結果、瀧は彗星事故当日の朝に戻るのに、三葉は彗星事故により自身が死んだ記憶を持って現実に現れる。

ここがどうにもおかしいと思っていた。

 

小説版の説明と、先日会った会社の同期との会話でようやく解消出来た。

 

【三年前】

三葉が自身の半分である口噛み酒を御神体に奉納した後、彗星事故により死亡する。

 

【現在】 

瀧が御神体に赴き、口噛み酒を飲む。

口噛み酒は三葉の半分かつ、御神体の中はあの世という説明があるので、現在の瀧と死後3年経った三葉の魂が繋がる。

瀧が足を滑らせ、気絶する。

「入れ替わりのトリガーは眠ること」というルールに則り、瀧と三葉が入れ替わる。

 

【結果】

瀧は三葉の身体に入り、目覚める。

この時、上述のルールにより、三葉の肉体が最後に目覚めた瞬間(=彗星事故当日の朝)に目覚める。

一方、三葉も瀧の身体に入り目覚める。

この三葉の魂は死後3年経った魂なので、自分が彗星事故により死んだことを覚えている。

だから、瀧と三葉で微妙に時間がずれる。

 

 

これでスッキリ!!!

 

一方で、相変わらず瀧と三葉が惹かれ合う理由が理解出来ない。

映画でも小説でも、互いの事を知っていくシーンは無くて(あるんだけど早送り)、今一互いのどの辺に惹かれたのかが分からない。

小説版には、その様な描写を期待していただけに、残念だった。

 

 

なにはともあれ、映画を観た当初はなんだかモヤモヤしていたが、今はかなりスッキリしている。

なんなら、もう一度観たいと思っている。

何だかんだ、自分はこの作品がかなり好きなのかもしれない。