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【感想】愛着障害 子ども時代を引きずる人々 / 岡田尊司

久々の感想です。

しかも久々の新書。

最近どうにも本を読むことが難しくなっていたのですが、その悪い流れを断ち切るきっかけとなる一冊となりました。

 

 

テーマはタイトルにもある通り「愛着障害」。

愛着障害とは、幼少期に親との愛着を正常に築くことが出来なかったために生じる種々の問題のことを指します。

具体的には、他人を信じることが出来ない、挑戦することを異常に恐れる、他人との関係を上手く築けない、などです。

一般的にこれらの問題は表面的な部分のみ取り上げられることが多いですが、本書はその根本には親との愛着の問題が横たわる、愛着障害であると述べています。

夏目漱石太宰治ヘミングウェイなど、歴史に名を残した有名人を具体例として紹介しているのも特徴です。

 

本書を読んでいると、「わかる~!」という部分が非常に多く出てきます。

例えば、「他人と程よい距離が取れない」、「親の言うことに過度に従順になる」、「他人に気を遣いすぎる」などです。

本書はそのような症例は多数紹介しているのですが、その克服方法に割かれる分量が少ないので、実際にそれに苦しむ人よりもそのような背景があることを知らない人に向けという位置づけなのかもしれません。

 

 

自分も含め、愛着障害の原因は、親なんですよね。

自分の力で生きていくことの出来ない子供にとって、親は世界なのです。

その世界が言うことが絶対で、それに逆らうことは命を危険にさらすことなのです。

それに従うことが、生きる道なのです。

だから、親の影響って子供にとってもの凄く大きいのです。

 

親はそれほどまでに大きな影響力を持っているにも関わらず、親自身人間で、完璧であるはずもない。

だから、気付かぬ内に子供を気付つけてしまう。

そうして、子供は苦しんでいく。

 

人間対人間だから、全てが完璧に行く訳はない。

だからこそ、お互いの意見や思想を一方的に押し付けるのではなく、意見を聞いていけるようになりたい。

自分が親になるときには、そんなことに気を付けたいと思うのです。

 

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)