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【感想】まろやかな狂気 / 夢眠ねむ

4/50

 

人気アイドルでんぱ組.incの一員、夢眠ねむの作品集です。

 

でんぱ組.incは、ベストアルバムを借りて聴いて、昨年の代々木体育館のライブにお客さん感覚で行く位には好きで、その中でもねむきゅんは特に好きです。(歌の上手さと綺麗さで言えばりさちーで、可愛さでいけばピンキーかみりんちゃんなのですがね)

 

アイドル、つまり誰かの理想。

自らを強く押し出す一方で、その本質は見てくれる人の理想でなければならない、最も他人と自己の境目が曖昧な職業だと思うのです。

そんの人達がどんな心持ちで日々を過ごしているのか、仕事をしているのかを知りたくて、本書に手を伸ばしました。

 

 

ねむきゅんは、というかでんぱ組.inc自体が、一般的なアイドルとは少し違います。

まず、全員結構良い歳です。(明言しませんが、私より年上です)

次に、全員が結構暗い過去を持っています。(設定と言う人もいますが、そこは信じた方が面白いです)

最後に、全員秋葉原にあるメイド喫茶出身です。(今もやってます)

 

そんな特異なグループの中で、ねむきゅんは多摩美術大学卒業、アイドルになったのも「元々は研究対象だった」という更に特異な経歴の持ち主です。

 

そんな彼女の独特な感性が満載な本書。

構成は、3/4は対談集で、残りは作品の写真集という感じ。

 

内容は、まさに「まろやかな狂気」です。

例えば、「ファンを選別するためにあえてツイッターでは分かる人にしか分からない発言をしている」や、「夢眠ねむという存在を襲名制にしたい」などのえぇ!と思うような考えが繰り広げられます。

しかし、そこに子供っぽさや嫌味はなく、夢眠ねむという感性の上に純粋に理屈が成り立っている。

そんなことを、平然と笑顔で言って、やってのけるところが、まさに「まろやかな狂気」と感じました。

 

 

本書を読んで分かるのは、夢眠ねむという存在は向上心が高くて常に自分や周りを客観的に見ている人だということです。

キャラ的にはぽわぽわした感じがしますが、その実物事の奥底に隠れた本質を見抜く力が高い。

そして、周りだけでなく自分の本質も常に意識して、高めていこうとしている人なのだと感じました。

 

私の目的としても、アイドルってのは普段テレビで見るみたいに明るくキャッキャしていれば良いってもんでもなくて、意外と考えたりすることが多いもんなんだな、と勉強になって楽しかったです。(ねむきゅんだけかもしれませんが)

 

でんぱ組.inc夢眠ねむという人を知っていて、少し好きな人であれば是非読んでみると良いと思います。

ねむきゅんの狂気に、やられることでしょう。 

まろやかな狂気―夢眠ねむ作品集

まろやかな狂気―夢眠ねむ作品集