緩くいこうぜ、人生長いんだ。

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【感想】「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)/汐街コナ

ちょいちょいTwitterに出ている漫画を書籍化したもの。

偶然本屋で見て、迷わずに手に取りました。

 

基本的には漫画で、文章少なめ。

コマ割りと絵、メッセージがとてもシンプルで漫画として読みやすいです。

 

書いてあることは、タイトルの通り「何故精神的には追い詰められた人は死ぬまでいってしまうのか」ということ。

それを、組織とか制度の面ではなく、当事者の精神状態という面から非常に分かりやすく解説しています。

 

例えば、冒頭に出てくる話。

目の前にある道を進む中で、様々な選択肢があるにも関わらず、色々な理由をつけてそれを塗りつぶしていく。

そして、最終的にはもうこれ以上進めない一本道が残り、力尽きていまう。

これは、まさに私が体験したことと同じで、読んでいて涙が出そうになりました。

 

感情が一杯になると涙が出ること、カウンセリングには気軽に行った方が良いこと、他人と自分には個体差があるなど、私が経験して、このブログでもちょいちょいお話してきたことが全部入っていて、しかも分かりやすい。

こんな本が世に出て、色々な人に知ってもらえて、本当に良かったと思います。

 

本書は、筆者の経験をベースにブラック企業によって精神的に追い詰められるということが書かれています。

しかし、精神的に追い詰められることは、何もブラック企業に限ったことではありません。

どんなにホワイト企業でも、死ぬ人は死にます。

逆に、どんなにブラック企業でも、死なない人は死にません。

それは、人間には個体差があるから。

そして、その個体差に環境が合っていたり合わなかったりするから。

そんな当たり前の事も、「頑張らなきゃ」とか「自分は出来ない」とかいう自分を追い詰める言葉は見えなくさせます。

その姿は、他の人からするとほんとうに痛々しくて辛いものです。

そんな時に必要なのは客観的な目。

自分がどれだけ追い詰められて、苦しんでいるのか教えてくれる目です。

本書は、きっとその一助になることでしょう。

 

今辛い人は処方箋として、辛くない人は予備知識として、もっと年上の方にはもう今までの考え方は通用しない事を理解する為の教科書として、本書を読んでいただきたいです。

 

 

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)