緩くいこうぜ、人生長いんだ。

お前の人生ようやく始まったようなもんじゃん。

【感想】流されるな、流れろ!ありのまま生きるための「荘子」の言葉 / 川崎昌平

偶然書店で出会った常に手元に置いておきたい位良い本。

 

伝えられていることは「人生をゆっくり、のんびりと生きるための考え方」。

 

引用元となっているのは最近のどこの馬の骨とも分からない人の話ではなく、古代中国の思想家である荘子

荘子は紀元前300年位の中国の思想家で、老子と合わせて老荘思想として知られている。

無為自然、つまりいかに俗世から離れ、あるがままに生きるかを考え、説いたらしい。

 

一見難しそうな荘子の思想をかわいいイラストでメッセージを分かりやすく表した後、漢文とその解説が続くという面白い形。

イラストのお陰でメッセージがスッと頭、心に入ってくるし、その後の解説を読むことでより深く理解する事が出来る。

 

一番心に響いたメッセージが

予をして有用たらしめば、且つ此の大有るを得んや

(もし私が有用(な木)だったとすれば、どえしてここまで大きくなることができただろう)

というもの。

これは「無用の用」という考え方を表すもので、役に立たないものは役に立たないからこそ役に立つこともあると説いている。

つまり、本当はこの世界に有用、無用なんてものはなく、全てのはただ存在するだけということだ。

 

私はこの言葉を読んでハッとした。

確かに、人間は仕事が出来る人や役に立つ人を大事にし、その反対の人は軽視する。

しかし、自然を見てみると、魚や動物なんて役に立ってるかどうかなんてない。

深海魚なんて、いたっていなくたってきっと関係ない。

だけれども、彼らはそこに存在している。

ただ存在しているだけでそこに有用も無用もないのだ。

 私自身、仕事が上手くいかない時は自分の事を卑下したりする。

しかし、役に立たなくとも、何も出来なくとも、私はこの世界に存在することは出来るのだ。

 

他にも、目から鱗が落ちるような、心が救われるような言葉が沢山書かれている。

 

荘子なんて今まで触れたことも無かったが、これを機に少しその世界に足を踏み込んでみようと思える一冊。

 

流されるな、流れろ!  ありのまま生きるための「荘子」の言葉

流されるな、流れろ! ありのまま生きるための「荘子」の言葉