緩くいこうぜ、人生長いんだ。

What matters is how you live your life.

就活と結婚

今年も企業の採用活動が解禁となり、学生の就職活動が始まった。年々前倒しされていく解禁時期、短くなる学生たちの活動期間。もう新卒一括採用なんて止めていつでも採用できるようにすれば良い。そうすれば、もっと皆選択肢が増えるのに。

さて、私もよく聞かされたものだが、就活は結婚のようなものだという。自分と企業との相性を考えて、一緒にいられるかを考えよう。そして、まるで恋人にアプローチするように自分を伝えようと。この考え方が全て間違っているかといえばそうではないのかもしれないが、滑稽であることは間違いない。

まず、企業は人ではないので、人格はない。面接をするのは企業ではなく企業に所属する人間である。だから、「企業と結婚」なんてことはなく、単純に面接した人と話や雰囲気が合うかという話である。それ以上でも、それ以下でもない。

次に、結婚というならば、労働者と企業は対等であるべきである。夫婦間に立場上の優劣はない。互いに支え合い、補い合って生活をする訳で、給料を与える側が偉く、受け取る側に何をしても良いなんてことはありえない。もしそう考えているのだとしたら、全く前時代的な考えである。

最後に、採用が結婚ならば退職や転職は離婚である。そうだとするならば、離婚は双方の話し合いの上なされるべきである。一方的に突きつけたり、正当な理由なく拒否することなどできない。日本では結婚も離婚も一度きりという考えが根強いから、そうはいかないのかもしれないが。

以上、私が思うに、就活は企業との結婚なんぞではない。「働くとは、傍を楽にすることだ」とか綺麗な言葉で精神論に持っていこうととする輩が誠に多いが、資本主義社会の中における仕事は、もっと現実的で実際的なものなのではなかろうか。自らの労働時間を払い、お金を貰う。それは対等な関係だし、双方にきちんと権利がある。まずはそこの基本があって、その先にやりがいや社会的な意義などがあるのだと思う。

今の世の中に漂う暗雲や、働き方改革を考えると、そんな基本的な部分すらできていない企業が多いのではないかと素人ながらに思う。

誰もが対等。完全には無理かもしれないが、多少はそんな世の中になってほしいものである。